同人サークル『ばんり組!』のブログです。百合アンソロジー「神様はなにも禁止なんかしてない」3月21日リリース!

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井の中の蛙じゃいられない

こんにちは、ばんり組!忍です。
一応、ここはあくまで同人サークルのブログ、百合とか同人に関係ないことは書かないようにしよう、という自分ルールがあるにはあったんですが、活動を全然してないと書くことないし、なんかそんなことどうでもよくなってきたので、全然関係ないことも気にせず更新するようにします。
すみません、同人ゲームとか探しにここに来たお客さん。特に目新しいことも面白いこともないんで、ちゃっちゃと他所に行っちゃってください。


で、最近読んだブログの感想なんですけどね。

内田樹「呪いの時代に」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/28694

攻撃性が野放しになった理由の一つは、自尊感情が満たされることを、人々があまりに求めすぎているからです。多くの人は、自己評価と外部評価の間に歴然とした落差があります。自己評価は高くても、周りは誰もそれを承認してくれない。この評価の落差が人々を不安にしています。

 かつては家庭でも学校でも、子どもには「身の程を知れ」「分際をわきまえろ」という教育がなされました。他者との関わりの中で自分に何ができるか、何が期待されているかを基盤にして、自己評価を組み立てるようにと教えたのです。


 要は「最近の若いモンはちやほやされたすぎ。んでちやほやされないからって逆恨みしやがる」という内容(ちょっと違う)です。
 しかしどんなに内容が素晴らしくても、こういう年寄りたちの「昔は素晴らしかった」的一文が入ると、途端に鼻白むのはなぜなんでしょうか。
 昔はよかった、みたいに言われてもその頃生まれてない私からすれば、それについて検証のしようがないわけで、検証しようがないことをあたかも事実のように言うのは卑怯です。

 ホントなんですかね?
 昔の人は皆身の程を知っていたんでしょうか?

己惚れというものがまるでなかったら、この世に大して楽しみはありますまい。(中略)
謙遜ということはみのりのない果実である場合が多く、又世間で謙遜な人とほめられているのは大てい偽善者です。高い地位に満足した人は、安心して謙遜を装うことができます。(中略)
己惚れとは、一つのたのしい幻想、生きるための幻想なのですから、実質なんぞ何も要りません。
あくまで主観的問題ですから、他人の評価など別に要りません。(中略)
己惚れ屋にとっては、他人はみんな、自分の己惚れのための餌なのであります。(中略)
精神衛生の問題として、何か己惚れを持っていれば、めったに病気にもかからない、と言うことを言いたいのである。

三島由紀夫「不道徳教育講座」


 上記は「できるだけ己惚れよ」という1960年くらいのエッセイの抜粋です。『他人の評価を気にしてクヨクヨするなんてナンセンス、オレはこの世界で一番輝いてるんだ、こう思ってりゃ毎日がハッピーさ!自惚れ最高、ヒャッハー!』という内容(ちょっと違う)です。
 でですね、こういう内容のエッセーが書かれるということはですね、この当時の皆さんもちやほやされたくて、でもちやほやしてもらえないから病気にかかっていたんじゃないんですかねー。ほらね、ホントは昔も身の程なんてわきまえてなかったんじゃないの?

 私は自己評価と外部評価の落差云々というのは時代とか関係なくて、なんつーか人間なら誰しもが持つもっと本質的なことなんじゃないかと思います。人間誰しもちやほやされたいでしょう。人気者になりたいでしょう。
 でまーそれについてのウラミツラミも今も昔も変わらずあるんでしょう。ただ違うのは、昔はその負の感情は、ヤケ酒とともに忘れられていったのに、今やサーバ上に鮮度100%で保存されて、ワールドワイドに閲覧できるようになったことだと思っています。保存されるから当然ウラミツラミは蓄積されていくよねっていう。


 さらに違う点として、以下は最初の記事を読んで数日後に思ったことなんですが、昔に比べて評価の落差を感じやすい時代なのだな、という点。

学校を辞めて趣味として絵を描くと決意した人へのツイッター民の意見
http://togetter.com/li/239236

・学校やめて絵を描くのに徹する。
・スタートするのが遅すぎた。今から全力で絵を描くのに時間を捧げなければ、立派な絵描きになれるのはいつのことになるかわからない。
・絵描きを職業にするつもりはありません。僕は趣味として絵を描くだけで、職には就きません。無駄なことに時間を使っていられないのです。


 上記は「オレは絵描きになるんだ! 学校なんて辞める!」という勇ましい決意をツイッターでポストした方とそれに対する反応のまとめたものです。
 非常に驚いたことは、このとき学校辞めると宣言した方はなんと16才。これからいくらでも絵なんか上手くなれるだろうにどうしたんでしょうか。さらには職業にするつもりもない。いったいなんなんだ?

 私が子供のころ、クラスに一人は絵やイラストが上手い子がいました。彼らは大抵クラスで人気があり、イベント毎にイラストを描いてみんなを喜ばせていました。彼らはクラスで一番上手かったのですが、それ以上上手いかどうかはわかりませんでした。ひょっとしたら、彼らはクラスでは1番でも学校では10番だったかもしれない。しかしクラスがほぼ社会と同義だったあの時代、そんなことを気にする必要はなかったのです。

 それが、今の時代ときたら!
 たとえばPIXIVという、イラストに特化したSNSサイトがあります。彼もこれを利用しているようですね。このサイトに行けば、国内外を問わずありとあらゆるジャンルのイラストが投稿されています。ユーザはイラストを投稿したり、気に入ったイラストに投票できたりします。
 私はイラストなんて描けないんでよくわかんないですが、こういうサイトに投稿する人は自分より上手くてちやほさされている人を見ると、自分ももっと上手くなりたい!なんて思うんでしょうか。
 そしてもちろんPIXIVに限らず、自分より上手くて高評価な絵描きさんに出会う機会はインターネット上に溢れています。
 ひょっとしたら、彼もクラスでは一番上手くて、それで世界が閉じていたら自尊心を十分満たすことができたのかもしれません。それがいまや比較対象はワールドワイドで存在しています。上には上がいるとかいうレベルじゃないでしょう。プロもいるだろうし、10年20年と絵を描いてる人もいるでしょう。ひょっとしたら世界は広いから超天才がいて、彼と同じくらいの年でも超絶技巧を持ってる人もいるのかもしない。そういう人たちと同じ土俵で戦うとか、無理ゲーすぎます。フツーの少年がいきなり覚醒して強烈な敵と戦って勝利できるのは最近の漫画の傾向らしいですが、もちろん夢物語だから漫画になるのであって、現実には地道な長い訓練が必要です。だから彼はこの無理ゲーで勝利するには、つまり自分も同じくらいちやほやしてもらうには今すぐ学校辞めて絵を描くしかない!と思いつめたのかもしれません。彼を短絡的だと笑うのは簡単ですが、ただでさえ感じやすい年頃だろうし、満たされない自尊心から来る焦燥感はそれほど大きかったのかもしれない、とも思います。

 また、彼はまだその焦燥感、評価の落差を努力で埋めようとするだけ偉いのかもしれません。

 同人やって知ったのですが、創作系サイトで頻発する「乗っ取り」というのが存在することをご存知ですか?
 イラストや小説を掲載しているサイトの管理人を装い、あたかも自分が創作してるように振舞う人々やその行為のことです。サイトに日記等がなければ、確かにどっかのサイトを友達かなんかに見せながら「これ私が書いてるんだー」とか言ってもわからないかもしれません。(しかし大抵の場合、つじつまが合わなくなり露見するらしい)
 私は最初、「乗っ取り」をする動機が全くもって理解できませんでした。自分が作ったものが認められるからこそ嬉しいのであって、他人が作ったものを人に自慢して何が楽しいのか、と。
 しかし楽しいんでしょうね。「これ私が書いてるんだー」「えーすごーい!」と言われることが。仮初めでもちやほやされることが。そうでなければ「乗っ取り」について説明がつきません。
 そんなにちやほやされたいのかよ!と思いますが、今の時代、ホント落差を感じやすい…というか隣の芝生の青さがいっそうまぶしかったり、隣どころか地球の反対側の芝生まで見えちゃったりするので、そうでもしないと自分を保てないのかもしれないですね。
 今の若い子は生まれたころからネットがあって超羨ましいと思っていましたが、一概にそうとも言えないのかもしれません。
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2012-01-31 : 140文字以上 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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プロフィール

忍@ばんり組!

Author:忍@ばんり組!
同人サークル「ばんり組!」の忍といいます。サークルといってもぼっちですw ジャンルは百合ですv

2009年に百合ビジュアルノベル「四月になれば彼女は」を制作。
2011年は、百合アンソロジー「神様はなにも禁止なんかしてない」を全力配布中!
2012年は秋葉原出身の某大人数アイドルグループに突如目覚め、イベントだの握手会だのに楽しく年貢を納めて東奔西走しています!(同人活動どこ行った←

※ここで書いているのは、あくまでワタクシ一個人としての意見です。当サークルの作品に参加された方々とは一切無関係です。ご了承下さい。

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